グルコサミンはヨーロッパでもっと早くから臨床試験が行われており、優れた働きが証明され、医薬品としても開発されています。日本では1997年になり初めて臨床試験が行われ、その有効性が認められました。

グルコサミンは新しい健康食品、サプリメントの材料で、コンドロイチンと併せて摂取すると効果がさらに高くなることはセオドサキス博士も明らかにしています。

グルコサミンは甲殻という天然物から得られるキチン、キトサンを原料としているので長期間摂取による副作用などの有害性がありません。また通常使用量の3倍を1度に摂取しても健康状態に異常は全く認められませんでした。

また、接種後は急速に吸収されて体の各組織に行きわたるので、現代医学の治療薬よりも優れた治療効果をもつことが確認されています。

変形性ひざ関節症の有効な治療薬は見つかっていないため、痛み止めや抗炎症剤、関節内注射などの対症療法で一時的に炎症や痛みを抑えることはできても、根本から改善することができません。

グルコサミンなら症状の進行を阻止するだけでなく、関節機能の回復を促すことができます。グルコサミンの1日の摂取量の目安は1~1.5gとされていますが、傷みが激しい場合はより多く摂取するとさらに効果的です。症状が改善されてきたらまた1日1gに戻したらよいでしょう。食べた後は腸からすぐ吸収されるため、1度にたくさん摂取するより数回に分けて少量ずつ食べるようにしましょう。

グルコサミンが軟骨の形成を促すだけでなく、痛みを和らげ、関節の機能を高める作用を持つことが臨床実験で明らかになっています。

イタリアの研究では重度の変形性ひざ関節症を患う80人の患者を対象に1か月間テストが行われました。参加者は毎日1.5gのグルコサミンかプラセボを与えられたのですが、痛みの度合い、腫れ、動作の制限性、皮膚の敏感さといった全体症状で73%改善するという期待通りの非常に良好な結果が出ました。

グルコサミングループは症状が5割改善するのにわずか20日間しかかからなかったのに

対し、プラセボグループは36日間もかかりました。またグルコサミングループの20%は完全に症状がなくなりましたが、プラゼボグループではそのような人はいませんでした。

グルコサミンを与えられた患者の軟骨を電子顕微鏡で調べると健全な軟骨とほぼ変わらないくらいまで復元されていたそうです。つまりグルコサミンを投与すると損傷軟骨を再生できることが明らかになったのです。

他にもフィリピン、タイの研究でもグルコサミングループの方がプラセボよりはるかに良い結果が出ています。

ポルトガルでは一般の鎮痛剤との比較も行われています。この研究ではひざ関節症の患者に対してグルコサミンとイブプロフェンを投与して比較しています。

この研究では8週間にわたり、20人に1日1.5gのグルコサミン、残りの20人に1日1.2gのイブプロフェンを投与しました。

すると最初の2週間で痛みは両グループで大いに減少しました。イブプロフェングループはより早く痛みが緩和したのですが、2週間を過ぎると痛みを緩和する効果が薄れてしまいました。

これに対して、グルコサミングループは8週間効力を失わず、患者の20%にひざの腫れがなくなるという効果も現れました。イブプロフェングループではそのような効果は見られませんでした。

最終的に、グルコサミングループはイブプロフェングループより29%高い鎮痛効果が得られました。同じような研究結果がイタリアやドイツ内の3つの研究グループでも報告されており、副作用についてもグルコサミンの方がはるかに安全性が高いことが証明されています。

イブプロフェングループの100人の患者の中で35人が副作用を訴え、7人が治療をやめてしまったのに対し、グルコサミングループの100人の患者の中で副作用があったのは6人で、治療をやめてしまったのはたった1人でした。

ポルトガルでは120人に平均50日間1日1.5gのグルコサミンを3回に分けて投与する

安全性テストも行われました。

患者の痛みについて、休憩中、立っている時、運動中、一定の能動的動作、受動的動作を行っている時の5パターンで計測したところ、グルコサミンには顕著な効果があることが分かりました。

それによると痛みは着実に改善し、患者の95%が「十分効果あり」または「良好」という臨床結果になりました。また長期間にわたって効果が続くことが明らかになり、処置後も6~12週間効き目が続いたとのことです。

また患者の86%には全く副作用がありませんでした。この数字は従来の医薬品に比べると驚くほど安全性が高いということを表しています。ごく一部の患者には副作用が出ましたが、主には下痢で1~3週間でこうした症状は消滅しました。

世界中の様々な研究を通してグルコサミンが、関節の損傷を修復する非常に高い治癒力をもち、ほとんど副作用の心配がなく、関節の腫れ、痛み、こわばりを鎮めることができるということが明らかになっています。

つまりグルコサミンによる治療は明確な治療効果を持ちながら、副作用の心配がないこれからの医療が求める治療法なのです。

 

グルコサミンはひざ関節症の救世主!

人類が誕生し、歩きはじめて以来ずっと悩まされてきた病気に関節症があります。その中で最も多いのが変形性ひざ関節症なのです。

1993年で日本人の患者数は50万人を超えています。今後は超高齢化社会になることが予想されるため、変形性ひざ関節症は大幅に増加すると考えられます。

グルコサミンによる治療で、今まで難しいと言われてきた関節症がどのように改善できるのでしょうか。まずは関節の痛みの原因を明らかにし、それを安全かつ有効に治療する方法を考えてみましょう。

関節の軟骨は年齢とともに徐々に擦り減ります。このことが関節症の中で最も多い変形性ひざ関節症を起こす引き金になります。関節の軟骨は80%が水分で、12%はコラーゲンというたんぱく質、2%はプロテオグリカンというムコ多糖体でできています。

最近、このプロテオグリカンを補うと軟骨が再合成され、擦り減ったところが修復されることが分かってきました。

プロテオグリカンとは食品としては牛すじ、豚足、鶏皮や手羽、カレイなどの魚の煮こごり、さんまやイワシなどの缶詰に入っている軟骨に豊富に含まれます。

このような食材を毎日摂取すればよいのですが、それは現実的ではありません。そのため、サメの軟骨やフカヒレから精製したり、エビやカニの甲殻を低分子化したりして精製したキチン、キトサンをさらに分子レベルまで分解したグルコサミンのサプリメントがよく売られています。サプリメントなら簡単に毎日摂取することができるからです。

プロテオグリカンはコンドロイチン硫酸とグルコサミンやケラタン硫酸、ヒアルロン酸などのムコ多糖体からできています。ムコ多糖体とはタンパク質が中心となり、そこに無数のムコ多糖がくっつき、水分をゼリー状にして囲みこんだ巨大なたんぱく質球です。

プロテオグリカンは関節の成分の中ではわずか2%にすぎませんが、80%もの水分を軟骨に蓄えることができます。だからこそ軟骨は関節へのあらゆる激しい衝撃に対してのクッション代わりとなるのです。

軟骨を押さえると水分がにじみ出てきますが、押す力がなくなるとまた水分が吸いこまれていきます。つまり軟骨はスポンジのようなものなのです。その軟骨の水分の出入りを制御しているのがプロテオグリカンです。

1997年医学博士ジェーソン・セオドサキスの『関節炎を治す』が大ベストセラーになりました。この中で現代医学では有効な治療法が見つからない変形性ひざ関節症で苦しんでいた博士自身や親せきを含む600人にグルコサミンとコンドロイチンで治療を行い、驚くべき治療効果が得られたと述べています。

この2つを使うことにより軟骨の衰えを遅らせ、変形して痛んだ軟骨を再生できたというのです。この発見は関節症に苦しむ人が5,000万人ほどいるといわれる全米に大反響でした。